4月のお芝居

4月（観劇順）・・・・・この月の感想は手抜きです（＾＾；

「広くて素敵な宇宙じゃないか」キャラメルボックス
「薔薇と大砲」ナイロン100℃
「破天鬼」リリパット・アーミー
「喋る」「その後」燐光群
「HOSPITAL」MOTHER
「温水夫妻」三谷幸喜作
「半神」
「FOLKER」遊気舎
「マトリョーシカ」三谷幸喜作

フリドニアという架空の国を様々な視点から多面的に描こうというシリーズ第2作目、なのですが、1作目を観ていない私でも全然問題ありませんでした。
さて、これは・・・・・・好みが分かれるでしょうね。私は面白いと思いました。でも楽しいお芝居とは言えないです。長いし（笑）休憩を含めて3時間くらいです。
今回は、内乱が起こっている町のある教会周辺の人々の話。始めのうち起こる出来事はまだ普通。だんだん感覚がずれてきて気がつくと裏返しになってしまう子供も許容できるとんでもない世界。でも、そのなかに妙に微笑ましいシーンもあり。ま、それがさらに怖かったりもするんですけどね（＾＾；ちょっと「夢の国」というファンタジーを思い出しました。切なくもあったかなぁ。最後はそれまでの展開からすると結構普通のような気もちょっとしちゃいました。
すごいのが「たま」の方々。役者さんとして出演しているのです。もちろん音楽は彼らが演奏を含め担当。よかったです。 TVでしか聞いたことがなかったのですが、素敵な曲を作られるんですね。役者さんとしても良かったですよ。
忘れられないのは村岡さん演じるシンビ。か、かたつむり・・・・・・。

「温水夫妻」三谷幸喜作 PARCO劇場 1999.4.18

さすが三谷さん、面白かったです。唐沢さんの舞台って初めて見たのですが、想像以上に上手くて素敵でした。わがままで甘えん坊のお坊ちゃん、太宰治がとても可愛かったです。男性から見たらどうなのかは不明（笑）他の方々も皆上手くて、可笑しかった。会話の展開が訳わからなく可笑しくてテンポもよくて。ちょっとお説教っぽいところもありましたけれどそれは展開上仕方ないと思うし気にならなかったし。でもねぇ、最後宿からスキーで駅には来られないと思うんですよねぇ。登りでしょうが（笑）

楽に行ったのですけれど、通路席、立ち見までいる盛況ぶりでした。
確かに面白かったし、感動もしましたね～。カッコ良かったし。
女性刑務所内の死刑・終身刑を宣告されている受刑者達がフォークダンスの大会に出場する、という話です。ダンスの先生と受刑者達の交流は笑いながら泣けました。ちょっとね、主役の女性が打ち解けるところが途中から性急で？？と思いましたけどそこから先が良かったです。言わば敵、の男性陣のダンスも素敵でしたね。そりゃあ、プロのダンスがお好きな方が満足できるか？と言ったらいまいちかもしれないですが、がんばってましたよ。それに男性陣はキャラクターがはっきりしていてそれが楽しい！久保田さんの「伊藤さん」もいつもより毒（ボケ？）が少ない感じで妙にカッコ良かった（笑）決勝戦で、先生の死刑シーンを中央に、それでも笑顔で踊るシーンはもう泣かずには見られなかったです・・
妙に間延びした「笑ってくださ～い！」がだんだん重くなってきて・・・・・。

「マトリョーシカ」三谷幸喜作 PARCO劇場 1999.4.30

三谷さん、よく2本間に合いましたねぇ（爆）それはともかく・・・・・これも面白かったです。
マトリョーシカという、あのどこまで行っても同じお人形が出てくるおもちゃのようなお芝居を作りたい、というのをなにかで読んだんですけど確かにそんな感じ。最初のシーンがお芝居だった辺りで繰り返しがあるなぁとは思ったのですが、どこまでが演技でどこまでがホントなんだか・・・・・。幸四郎さんの咳き込むシーンはどれがお芝居だったんだろう。でも可笑しかったですねぇ。後から考えるとあの焦り方もお芝居なんですけど、自分だけダメ出しくらって怒る幸四郎さんとかやけになってどうしようもないのに演技する所とか爆笑。染五郎さんの退場に至るシーンは潔くてきれいでした。紀保さんのキャラクターも楽しかったです。でも、あそこまでしないと得られない役というのもすごいですよね。実際はどうなんだろうな。しかし・・・・・・役者さん達が役者さん達だから仕方ないとも思いますけど高いですよ、チケット。